コラボフローでGoogle OAuth認証を利用するための設定手順について説明します。
ここでは、コラボフローで必要な設定について記載します。
適用可能な環境
- パッケージ版コラボフロー2.20.0を利用している
- ColdFusion 2021 Update 5 または ColdFusion 2018 を利用している
ColdFusion 2021を利用している場合
ColdFusion 2021 Update 4 以前の場合は、Update 5にアップデートしてください。
※本記事に記載のColdFusionパッチは、Update 5 向けのため Update 6 以降には適用できません。
ColdFusion 2021 Update 6 以降に関しては、対応方法が確認でき次第、本記事にて手順を公開します。
1. Google Workspaceの設定
コラボフローでGmailをメールサーバーとして利用するためには、Google Workspaceで設定をおこなう必要があります。
以下記事を参考に、Google Workspaceの設定をおこなってください。
2. ColdFusionの設定
ColdFusionにOAuthに対応するためのパッチを適用します。
事前準備
設定を誤りますとColdFusionが起動できなくなる場合がありますので、必ず事前に以下のファイルをコピーしてバックアップしてください。
- {ColdFusionインストールルート}\cfusion\bin\jvm.config
例:ColdFusion 2021の場合
既定では C:\ColdFusion2021\cfusion\bin\jvm.config となります。
ColdFusion 2021の設定
- Webサーバーへログインします。
- スタート>アプリ>Adobe>Administrator からColdFusionの管理画面を開き、ログインします。
※メニューが見当たらない場合は、ブラウザーから以下URLにアクセスしてください。
http://127.0.0.1:8500/CFIDE/administrator/ - 左側のメニューから「サーバの設定 > JavaとJVM」画面を表示します。
- 「JVM 引数」項目の一番最後に以下の設定値を半角空白で区切って追加します。
- 設定値:-Dcoldfusion.mail.oauth2=true
- 「変更の送信」ボタンをクリックします。
- スタート>管理ツール>サービス をクリックし、Windowsサービス一覧画面を表示します。
- 「ColdFusion 2021 Application Server」を選択し、[サービスの停止] をクリックします。
- 以下リンクから「patch.zip」をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを展開します。
- 手順9で展開したフォルダ内のファイル「mail-2021.0.05.330109.jar」を、以下フォルダに適用(上書き)します。
- {ColdFusionインストールルート}\bundles
- 手順9で展開したフォルダ内のファイル「mail.jar」を、以下フォルダに適用(上書き)します。
- {ColdFusionインストールルート}\cfusion\lib
- 以下フォルダ内のファイルを全て削除します。
- {ColdFusionインストールルート}\cfusion\bin\felix-cache
- スタート>管理ツール>サービス をクリックし、Windowsサービス一覧画面を表示します。
- 「ColdFusion 2021 Application Server」を選択し、[サービスの開始] をクリックします。
ColdFusion 2018の設定
- 以下記事を参考にColdFusionの最新のアップデートを適用します。
- Webサーバーへログインします。
- スタート>アプリ>Adobe>Administrator からColdFusionの管理画面を開き、ログインします。
※メニューが見当たらない場合は、ブラウザーから以下URLにアクセスしてください。 http://127.0.0.1:8500/CFIDE/administrator/ - 左側のメニューから「サーバの設定 > JavaとJVM」画面を表示します。
- 「JVM 引数」項目の一番最後に以下の設定値を半角空白で区切って追加します。
- 設定値:-Dcoldfusion.mail.oauth2=true
- 「変更の送信」ボタンをクリックします。
- スタート>管理ツール>サービス をクリックし、Windowsサービス一覧画面を表示します。
- 「ColdFusion 2018 Application Server」を選択し、[サービスの停止] をクリックします。
- 以下リンクから「hf201800-4212004.jar」をダウンロードします。
- 手順9でダウンロードしたファイル「hf201800-4212004.jar」を、以下フォルダに適用します。
- {ColdFusionインストールルート}\cfusion\lib\updates
- 以下リンクから「mail.jar」をダウンロードします。
- 手順11でダウンロードしたファイル「mail.jar」を、以下フォルダに適用します。
- {ColdFusionインストールルート}\cfusion\lib
- スタート>管理ツール>サービス をクリックし、Windowsサービス一覧画面を表示します。
- 「ColdFusion 2018 Application Server」を選択し、[サービスの開始] をクリックします。
外部参考サイト
3. コラボフローの設定
- 「1. Google Workspaceの設定」でダウンロードした秘密鍵のJSONファイルを以下ファイル名に変更します。
- GoogleOAuthSecretKey.json
- ファイル名を変更した手順1のJSONファイルを、以下フォルダに適用します。
- {コラボフローインストールフォルダ}\config
※configフォルダがない場合は、フォルダを作成します。
- {コラボフローインストールフォルダ}\config
- 本記事に添付されているZIPファイル「patch-2.20.0-10222.zip」をダウンロードし、展開します。
- 以下手順を参考にパッチを適用してください。
- コラボフローにシステム管理者でログインします。
- システム管理エリア>環境設定を表示します。
- メール設定の「SMTP認証設定」にて、「SMTP認証の有効化」をON、「GoogleOAuth認証の有効化」をONにし、ユーザー名には「管理メール送信元アドレス」と同じメールアドレスを入力します。
- [登録] をクリックします。
※適用時に、コラボフローを停止する必要はありません。
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