フォーム内のパーツにセットされたデータの詳細や、状態の操作について説明します。
partsオブジェクト
イベントハンドラーの戻り値となるdataオブジェクトには「parts」オブジェクトが含まれています。
このpartsオブジェクトを使って、パーツのデータを参照したり、パーツにデータをセットしたり、パーツの表示/非表示を切り替えることが可能です。
partsオブジェクトの例
parts:{
fidDeliveryPoint: {
'type': 'text',
'enabled' : true,
'display' : true,
'value': '神奈川事業所'
},
fidDeliveryType: {
'type': 'list',
'enabled' : true,
'display' : true,
'value': '定期便'
}
tbl_1{
'type': 'table',
'enabled' : false,
'display' : true,
'value': [{
'fidItemName': { 'value': '純正トナーカートリッジ','type': 'text', 'enabled' : false, 'display' : true },
'fidItemCount': { 'value': '2', 'type': 'number', 'enabled' : false, 'display' : true },
'fidItemPrice': { 'value': '6980', 'type': 'number', 'enabled' : false, 'display' : true }
},{
'fidItemName': { 'value': 'コピー用紙A4','type': 'text', 'enabled' : false, 'display' : true },
'fidItemCount': { 'value': '10', 'type': 'number', 'enabled' : false, 'display' : true },
'fidItemPrice': { 'value': '460', 'type': 'number', 'enabled' : false, 'display' : true }
}]
}
上記の例では、「fidDeliveryPoint」「fidDeliveryType」はテーブル外の通常のパーツを、「tbl_1」オブジェクトのvalue値が、テーブル内にあるパーツを示しています。
(例が長くなるため、テーブル内の行は2行のみとして作成しています。)
partsオブジェクトのプロパティ
プロパティ | 説明 | 型 |
---|---|---|
value | パーツの値。タイプがtableの場合は テーブル内のパーツオブジェクトが格納されます。 |
any |
type | パーツのタイプ | string |
enabled | パーツが入力可能であればtrue、不可であればfalse | boolean |
display | パーツが表示状態であればtrue、非表示であればfalse | boolean |
valueプロパティの取得値
partsオブジェクト内の、value値から取得できるデータはパーツのタイプごとに異なります。
次の表はパーツタイプ毎のvalue値の内訳を示します。
type | タイプ | 取得する値の詳細 | 補足 |
---|---|---|---|
text | テキスト(一行)パーツ | パーツに入力された値 | - |
number | テキスト(一行)パーツ 数値型 | パーツに入力された値 | 取得値にカンマは含まれません |
money | テキスト(一行)パーツ 金額型 | パーツに入力された値 | 取得値にカンマは含まれません |
textarea | テキストエリアパーツ | パーツに入力された値 | - |
date | 日付パーツ | パーツに入力された値 | 取得値はDateオブジェクトになります |
time | 時刻パーツ | パーツに入力された値 | HH:MM形式の文字列です |
list | リストメニューパーツ | 選択された「項目名」 | - |
checkbox | チェックボックスパーツ | チェックがONの場合:チェック時の表示コメント チェックがOFFの場合:チェックされていない場合の表示コメント |
- |
radio | ラジオボタンパーツ | 選択された「項目名」 | - |
lookup | マスター連携パーツ | パーツに入力された値 | - |
label | ラベルパーツ | パーツに指定された「ラベルの内容」 | - |
table | テーブルパーツ | テーブル内のパーツオブジェクトが配列形式で行ごとに格納されます。 | - |
valueプロパティへの値設定
partsオブジェクトのvalue値を書き換えると、その変更が申請書に反映されます。
次の表はパーツタイプ毎にvalue値を書き換えた場合の挙動を示します。
type | タイプ | 値セット時の挙動 | 補足 |
---|---|---|---|
text | テキスト(一行)パーツ | 指定した値がテキスト(一行)パーツにセットされる | - |
number | テキスト(一行)パーツ 数値型 | 指定した値がテキスト(一行)パーツにセットされる | パーツに設定された小数点有効桁数やカンマ自動付加等のフォーマットに従った形式で表示するためには、数値型として設定する必要があります。 |
money | テキスト(一行)パーツ 金額型 | 指定した値がテキスト(一行)パーツにセットされる | パーツに設定されたカンマ自動付加等のフォーマットに従った形式で表示するためには、金額型として設定する必要があります。 |
textarea | テキストエリアパーツ | 指定した値がテキストエリアパーツにセットされる | - |
date | 日付パーツ | 指定した値が日付パーツにセットされる | 編集不可項目にセットした場合、パーツに設定されたフォーマットに従った日付形式で表示されます。 |
time | 時刻パーツ | 指定した値が時刻パーツにセットされる | ・指定した値が「:」で区切られていない場合はセットされません(初期値のままとなります) ・編集不可項目にセットした場合、パーツに設定されたフォーマットに従った日付形式で表示されます。 |
list | リストメニューパーツ | 指定した値と一致する「項目名」が選択される | リストに存在しない選択肢はセット不可 |
checkbox | チェックボックスパーツ | 指定した値が「チェック時の表示コメント」と一致すればチェックがONになる | チェックボックスに存在しない選択肢はセット不可 |
radio | ラジオボタンパーツ | 指定した値と一致する「項目名」が選択される | ラジオボタンに存在しない選択肢はセット不可 |
lookup | マスター連携パーツ | 指定した値がマスター連携パーツにセットされる | - |
label | ラベルパーツ | 指定した値で、パーツに指定された「ラベルの内容」が書き換えられる | - |
table | テーブルパーツ | テーブル内のパーツオブジェクトのvalue値を書き換えると、テーブル外のパーツvalue値を書き換えた場合と同様の挙動を示します。 | - |
displayプロパティへの値設定
画面表示時にパーツが表示されている場合は、イベントハンドラー内の処理で、partsオブジェクトのdisplay値を書き換えて、パーツの表示/非表示を変更することができます。
制限事項
- 以下のパーツはpartsオブジェクトに含まれません(イベントの操作対象外です。)
- 自動計算
- Excel添付取込
- 添付ファイル
- 画像
- 数値
- partsオブジェクトのenabled値は取得のみ可能です。
enabled値を設定し、パーツの有効/無効状態を変更することはできません。 - 画面イベントによっては、valueプロパティへの値設定が制限されている場合があります。
詳細につきましては、利用可能な画面、イベントの一覧より、各画面イベントの詳細をご確認ください。 - 申請書のテーブル内のpartsオブジェクトは配列として取得できますが、
配列の数を増減させても画面には反映されません。 - Excelフォームでは明細の行追加・削除などの操作がないため、
テーブルパーツのpartsオブジェクトのenabled値は常にfalseとなります。 - Excelフォームでは明細内のパーツを経路で非表示にする事ができないため、
テーブルパーツのpartsオブジェクトのdisplay値は常にtrueとなります。
また、display値を変更することはできません。 - 通常フォームのテーブルパーツのIDは、「tbl_{配置順}」の形式になります。
例)複数のテーブルパーツを配置した場合は、
最初に配置したテーブルパーツのIDは「tbl_1」に、2つめのテーブルパーツのIDは「tbl_2」になります。 - Excelフォームの明細は「tbl_1」固定になります。
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